東日本大震災の時に携帯電話等のモバイル機器において、電話は繋がらなくても電子メール、ショートメール、インターネット等のデータ通信は機能しておりました。
　これらの経験から通信キャリア各社は災害用伝言板のシステムを整備し、外出先でモバイル端末からあなたの安否などの状況を登録し、家族がモバイル機器や固定電話からの照会により安否の確認を行える仕組みを作っております。
　「ANPI」システムも（試行中ですが）開発され、通信キャリアに係わらず、パソコンからの照会も行えるようになりました。

　あなたが都内の会社や学校に居る時に大地震が発生したとします。ご家庭の状況を確認すべく、あるいはあなたの無事を知らせるよう、家に電話を掛けようとしても、固定電話、モバイル電話とも通話回線は輻輳して繋がらなくなります。
　しかし、落ち着いて下さい、あなたが携帯電話等を持っていれば、その通信キャリアの手順に従ってあなたの安否情報を通信キャリアのサーバーに登録できます。そして、あなたの家族はやはり通信キャリアの手順に従ってサーバーにあるあなたの安否情報を知ることが出来ます。
　この手順は各社の災害用伝言板システムによりそれぞれ違いますのでどの手順で行なうかを家族で事前に話し合っておく必要があります。
　非常に有効な方法ですので、是非、家族で話し合って手順を確認しておきましょう。（なお、ANPIシステムは電話番号、氏名により共通の手順での照会が可能です。）
　また、SNS（LINE、TWITTER、FACEBOOK等）を使い連絡を取り合うことも出来ます。

　松の井町会のホームページ上に開設された伝言板です。公式なものではなく災害時安否確認の手段の一つとして試行中です。
　伝言板監視者（町会が事前に指定した者）が町外に居る町会員の伝言を読み、ご家庭に伝えます。
あるいは反対にご家族からの伝言やご家庭の状況をあなたに伝えます。
　松の井町会災害時伝言板では、あなたの伝言内容を見れるのは事前に許可された一定の伝言板監視者だけです。

　家には年寄りしか居なくて各社の災害用伝言板システムの使い方が解らない、あるいは固定電話しか無く停電や断線のため不通となっている場合、などは既存の災害用伝言板システムは使えません。
　このような状況下でも安否確認を行おうとするのが松の井町会災害時伝言板です。

　町会ホームページ上に開設された伝言板を通して伝言板監視者と町外に居る町会員が、伝言のやり取りを行ない安否を家族に伝えるのです。逆にご家庭の安否情報をあなたに伝えることもできます。
　この伝言板でやり取りするのは町外に居る町会員と伝言板監視者だけです。家族がホームページを見る必要もありません。伝言板監視者があなたの家族に口頭で伝えます。あるいは伝言板監視者がご家庭の状況をあなたに伝えることも出来ます。
　なお、伝言板監視者とあなたとのやりとりは他人からは見えません。

　電話番号、メールアドレス等のいかなる個人情報も事前に登録する必要はありませんし、使用しません。ただし、伝言板監視者があなたの伝言を読んでご家庭に伝える事には留意が必要です。

　日常、町会内に居り、災害発生時に松の井町会災害時伝言板を集中的に監視し、町外の町会員とその家庭との間での伝言をやり取りする方です。事前に複数人指定しておく必要があります。災害時には町会員の家庭事情にも接する可能性があり、守秘義務等の問題について取り決めておく必要もあります。