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防災会議だより(第一号)

平成30年8月30日発行

松の井町会防災会議

事務局 齋藤(3ー1班)

 柏市でこの1年間(昨年7月20日〜今年7月7日まで)に観測された震度1以上の地震は57回(単純平均では月約5回)あります。このうち、震度4が10回、震度5弱が3回の発生ですから、大きな地震は月に1回以上の発生があったことになります。
 これらの地震は予知が困難で、特に震度5強以上の大地震にあっては、その被害状況も地震の規模によっては想定を超えるものが予想されます。また、その被害は広範囲に及ぶため、柏市など公共機関による充分な救出・救援活動も望めない状態が想像出来ますし、柏市においても『自助(自ら助ける)』を呼び掛けています。
 このため、当町会では『松の井町会防災会議』を組織し、この「防災会議だより」を発行して、皆様に『自助』の内容をお伝えして”自らで防災を意識して備えて頂く”とともに、一方では『共助(ともに助ける)』体制を構築して、より早く救出することに努めています。
 今回は、罹災時に知っておいて頂きたい基本的なことや「自助」について掲載します。

Q1)

大きな地震はいつ起こるの?

  近年、大地震が起こる確率は、30年間に70%と言われています。
 この確率からすると、”30年間は大丈夫”との解釈は大間違いです。
 大地震は、この30年間のどこかで7割の確率で必ず起きるということですから、今すぐ又は明日或いは来年に発生するかもしれないということです。
 また、最近では、房総半島付近で『スロースリップ』と呼ばれる現象が観測されていて、大きな地震につながる危険性も指摘されています。
 大地震は必ず起きますが、いつ発生するかは、誰も予測できません。

Q2)

どんな状況になるの?

 地面が左右や上下に大きく揺れますから、樹木や家屋の倒壊、屋根瓦やアンテナなどの落下、水道・電気・ガスの供給停止、通信網の欠如に始まり、二次的被害では火災の発生など、私たちの生活を取り巻く環境がことごとく機能停止しますので、それまでの生活とは一変します。
 テレビ等で見る光景を皆さんが直に体験することになります。

Q3)

助けてもらうにはどうすればいいの?

 町会では、大規模地震が発生した場合、防災会議に登録した会員を軸に、ふるさと会館に参集して、対策本部を構築し、救出・救護活動に取り組むこととしています。
 また、救出・救護活動が必要なお宅か否かは、玄関先の”白いタオル”で判断することとしています。したがって、家族の救出が必要ない場合は、玄関先に白いタオル(目印)を掲げて下さい。掲げられていない住宅は、救出が必要と判断して、メンバーが駆けつけます。

Q4)

救急車は来てくれるの?

 地震の規模などにもよりますが、電話などの通信手段が停止している場合は、連絡することもできませんし、つながっても救急車の台数には限界がありますので、直ちに来てくれるかどうかもわかりません。また、救急車で病院に運ばれても、病院も被害を受けている場合は通常の対応が出来ない場合も容易に想像出来ます。
 従って、いつものように救急車が来てくれるとは思わないようにして下さい。
 救出・救護は、身近な近所の方々にお願いせざるを得ません。

Q5)

何処に逃げればいいの?

 取り急ぎ、建物倒壊の恐れや飛来・転倒物などの危険が無い”安全な場所として普段から目星”をつけておいた場所に避難して下さい。なお、柏市が指定する当町会の「避難場所」は並木第二公園ですが、高齢者には距離が厳しく、ここに行きつくまでの十分な安全対策が必要と思えます。
 また、柏市が指定する「指定避難所」は当町会北方の『南部近隣センター体育館』で、5町会で利用することになりますが、収容人員数には制限があります。ほかには、「南部近隣センター」、「逆井小体育館」、「柏陵高校」、「逆井中学校体育館」などがあります。
 当町会の『ふるさと会館』は、市の避難所ではありませんが、町会の災害対策本部として活動します。

Q6)

非常食の準備はどの程度を準備すればいいの?

 地震規模や罹災内容あるいは道路事情によって変わりますが、これまでの経験などから、外部からの救援物質等の到達は概ね4日〜1週間後と言われています。
 従って、余裕を見込めば3日以上〜10日間程度(一人当たり30食分)は電気やガスなどを使わないで食べられる非常食が必要になります。 この非常食は、避難所にはほとんど準備されていませんので、自分達で準備しておく必要があります。
 この非常食は、①”火が使えない”ので、電子レンジやガスなどを使用しないで調理できるもの、 ②”冷蔵庫は使えない”ので、常温での保存が容易なもの、 ③”水で洗えない”ので、出来ればその容器のまま食べられるものが望ましいものとなります。 また、水は一人当たり一日3ℓが必要と言われています。
 市販品では、代表的な物として『缶詰』類(できればプルトップ式)や真空パックのもの(魚肉ソーセージなど)もありますので、お好みに合わせて飽きないように数種類を準備して下さい。【裏面も参考にして下さい。】
 また、準備すべき量の目安は、出来れば10日分(30食分)として、一日あたりの摂取カロリーを男性で2200Kcal±200Kcal、女性で1400Kcal〜2000Kcalを目安に準備してください。
 なお、いずれも保存期間などを確認し、有効期間を守って食してください。

Q7)

非常食以外に準備するものはありますか?

 貴重品はもとより、夜間の場合は懐中電灯など、冬場の場合は体温を維持する防寒シートなども必要ですし、幼児の哺乳対策や介護が必要な方の対策など、実情に応じて準備する必要があります。また、罹災時には病院に行くことも大変ですので、避難期間分の処方薬のキープも必要です。なお、ふるさと会館には、携帯ラジオや若干の救急用消毒薬や救出用具程度しか準備できません。

(以 上)

非常持出品を準備しよう
 災害が発生したときに持ち出せるように準備しておきたい主な避難用品などを紹介します。あまり重いと避難に支障が出るので、大人の男性15Kg、女性10Kgくらいまでを目安にリュックサックなどに詰めておきましょう。
 非常持出品の例 ※以下はあくまで例なので、自分の家庭に必要なものを準備しましょう。

貴重品

現金(公衆電話で使える10円玉は多めに)、預金通帳、権利証書、印かん、健康保険証、お薬手帳、免許証など

懐中電灯

LEDなど軽量で明るいものをできれば1人1個ずつ用意する。予備の電池も忘れずに

携帯ラジオ

携帯ラジオは、手動充電機能や携帯電話充電、ライトなどがついた多機能型が便利

携帯電話

スマートフォンなどの多機能型が増えているので、通話やメールのほか、テレビやラジオ、地図、GPSなどさまざまな情報収集ができる

※発電機は町会で準備済。充電ケーブル類は各自で準備のこと。

救急医薬品

消毒薬、鎮痛剤、胃腸薬、目薬、体温計、ばんそうこう、包帯、ガーゼ、脱脂綿、三角巾、マスク、ピンセット、持病のある人は常備薬など

生活用品

ライター(マッチ)、ろうそく、ハサミ、カッター、缶切り(栓抜き兼用)、ビニール袋、ティッシュペーパー(ちり紙)、ウエットティシュなど

衣類

上着やレインコート(薄手で暖かいもの)、下着、靴下、軍手など

ヘルメット・防災ずきん

1人1個ずつ、頭部のサイズにあわせたものを用意する

水・非常食

ペットボトル入り飲料水、乾パン、缶詰、チョコレート、火を通さずに食べられるものなど

準備する非常食の量:

 家族数 × 準備すべき日数 × 食事回数と種別*
 (*種別はお好みのものを準備下さい。)

1日あたりの必要カロリー数:

 男性→2200Kcal±200Kcal 女性→1400Kcal〜2000Kcal が目安。

因みに、サバ水煮缶は100gで約180Kcal、サンマかば焼き缶は100gで約230Kcal、乾パンは100gで約390Kcal,魚肉ソーセージ1本(75g)で約135Kcalが目安

飲料水:

 一人一日あたり3ℓが目安。 2人家族だと 2人×3ℓ×10日=60ℓ

その他

緊急用ノート(必要な連絡先などを記入しておき、被災後のメモ帳としても利用)、筆記用具、メガネ(コンタクトレンズ)、ホイッスル(助けを呼ぶために)など

「定期的なチェック」を忘れずに

 非常持出品は、半年に1回程度の割合で中身を点検しましょう。
 飲料水や非常食の賞味期限・消費期限のチェックをはじめ、医薬品などの使用期限、電池切れなどの確認は重要です。
 また、家族構成や健康状態の変化などによっても、必要となるものや量が変わってきます。いったん準備してもそれで安心せず、定期的な見直しを忘れずに行いましょう。
*本資料は、柏市発刊『見てわかる! わが家の地震対策』を引用し、一部説明を防災会議で加えています。
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